Windows10環境でRe:VIEWの執筆環境を構築する方法
(2017/10/08)新たにBash on Windowsを使わない方法についての記事を書きました。
kaiware007.hatenablog.jp
10月22日に技術書典3が開催されます。
自分、今回初めて出展します(というか同人誌即売会サークル参加自体初)
サークルのサイトはこちら
主にUnityを使用したグラフィックスプログラミング関連の本になる予定です。
Unityはゲームエンジン故に、Unity関連の技術書を見てもゲームの作り方的な所を解説している物がほとんどで、グラフィックス周りの解説をしている本は殆ど見たことがありません。
そこで、グラフィックス周りを重点的に書いたUnity本があっても良いのではないか?という疑問から今回書いてみることになりました。
さて、技術同人誌を書くにあたり執筆環境を用意する必要があります。
最近は、Re:VIEWというPDFやEPUB等色々な形式で書き出せる便利なツールがあるので、これを使うことになりました。
しかし、このRe:VIEW、Mac環境では簡単に構築できるらしいのですが、Windows環境の場合、以前はCygwinを入れたり、非常に面倒くさかったらしいです。
それでも、今回、ComputeShaderやHLSLを使ったグラフィックスプログラミングの解説をするため、Windows環境のほうでなんとかRe:VIEWの執筆環境を構築してみました。
なお、この構築方法は、Windows 10のCreators Update適応後の環境について説明しています。
Bash on Ubuntu on Windowsをインストールする
まず、Bash on Ubuntu on Windows(以下BoW)をインストールします。
下記の記事を参考にしてください。
Re:VIEWをインストールする
BoWインストール後、Bashを立ち上げ、Re:VIEWとそれに必要な各種ソフトウェアをインストールします。
sudo gem install review // Re:VIEWのインストール sudo apt install texlive-full // TexLiveのインストール(4GBもあるので空き容量に注意) sudo apt install build-essential // md2reviewのビルドに必要 sudo apt-get install ruby-dev // md2reviewのビルドに必要 sudo gem install md2review // md2reviewのインストール
md2reviewは、markdown記法で書いた記事をRe:VIEW記法に変換してくれるツールです。
これのインストール自体はお好みで。
手順だけ書くと大して面倒くさくない感じですが、情報が少なかったので手探りで試していて思ったより時間がかかりました。
また、BoWのお陰でWindows上に簡単に(?)Linux環境が構築できるようになったのが大きいと思います。
ただ、BoWもまだBeta段階なので、もしかしたら今後構築方法が変わってしまうかもしれません。
ご利用は自己責任でお願いします。