カイワレスタイル

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3Dプリンタ『ダ・ヴィンチJr 1.0』を買った

初めて3Dプリンタを購入した。
購入した機種はXYZプリンティングジャパンの「ダ・ヴィンチJr 1.0」

jp.xyzprinting.com

購入の目的は、Raspberry Pi 2を使った自作ラジコンのボディの成形のため。
最初にラジコンボディを外部の3Dプリントサービスで出力しようと見積もったら総額20万円近くになって絶望した。
5万円弱のダヴィンチJrで自宅で出力すれば半分以下のコストに抑えられそうだったため購入。
初めての3Dプリンタということで、シルバーウィークを利用して使用感を確かめていた。


初めての3D出力

Amazonで頼んで2日で届いたのはいいが、42立方cm程度の立方体的本体を置く台が無いので、仕方なく梱包されていたダンボールの上に置いた。
届いてすぐ使えるという謳い文句だったので、設置してフィラメントを装着し、付属のSDカード内のサンプルを出力してみた。

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やっぱりダメだったよ…

出力中にガタンガタンと結構な音がしたので見てみたら出力したフィラメントにヘッドがガンガンぶつかっていた。
こうなってはどうしようもないので中断して廃棄した。
サンプルは犠牲になったのだ。


Zオフセットと2度めの出力

底板とヘッドが近すぎるのがよくないらしく、Zオフセット値をデフォルトの1.2mmから1.5mmに上げた。
そして、試しに作ったカイワレモデルを出力。

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今度はいい感じに出力された。
熱溶解積層方式3Dプリンタの定めで、横に筋の段々ができている。
全体的に触るとザラザラする感じ。
ラフトというモデルのズレを防ぐための薄い広い層を取り除くのが結構面倒くさかった。
材質が出力モデルと同じなので境目がわかりにくく、PLAという素材自体の硬さも相まってなかなか骨が折れる。
結局ヤスリで削りまくったが取りきれなかった。


ラジコンボディ出力と筋彫り検証

次にモールド(筋彫りのこと)の再現度の検証をした。
ラジコンボディは、3Dモデルの状態で0.5mm程度の深さのモールドを掘っていたので、再現できるか不安だった。
ラジコンボディのパーツは結構大きめで、ダヴィンチJrが出力できる限界サイズ15x15x15cmに近いサイズのパーツを出力することになってしまった。
最高品質で出力したら20時間位かかった…。
出力した結果がこちら。

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見た目は結構モールドが見えるような気がするが、透明素材で中のモールドが透けているだけで、実際触ってみるとほとんど溝がわからない。
熱溶解積層方式3Dプリンタの定めか、若干膨らんで丸みが出てしまうっぽい。
0.5mmではなく1mmの深さにすればもう少しはっきりわかったかもしれないが、どのみち溝の縁が丸みを帯びてしまうので微妙そう。
出力後に自分でけがき針で筋彫りし直す必要がありそう。
しかし、透明素材のため、中が透けて面の凹凸が全然わからない。
一回サフを吹いてから整える作業が必要そう。
しかし、我が家は賃貸物件なので気軽にサフやスプレーを吹けない。
塗装ブースを自作する必要がある。


出力するときのポイント

初めての3Dプリントをやってみて得られたノウハウをまとめてみる。
ダヴィンチJr限定のものもあるかもしれない。

  • ラフト有りにすると底面より若干広めにサポート材を出力してズレたり倒れたりしにくくなるので有りにすると良い。
  • ラフト除去は面倒くさいので、底面の面積は狭めになるような向きで出力すると良い。
  • 下から積み上げる形式なので、横方向に出っ張った部位はサポート材が付くが、材質が本体と同じなので除去するのが面倒くさい。
    なるべくサポート材が少なくなる向きで出力すると良い。
  • スティックのりをマスキングテープの上に塗るとフィラメントの食いつきが非常に良くなる。
    スティックのりを塗らない状態で出力したら、ラフトを出力してもラフト自体がずれたりしてめちゃくちゃになったので、のりは塗ったほうが良い。
  • PLA素材は、結構硬めの素材のため、ヤスリがけは出来なくはないが結構疲れる。
    粗めの紙やすり400でもなかなか削れない、金属ヤスリのほうがいいかも?

いつまでもダンボールの上では安定しないので、台を注文した。
表面処理のため、急遽塗装ブースを作成する必要が出てしまった。
それについては完成次第書いていこうと思う。