UnityのフルHD映像をOBSで受信する方法
Unityの映像をOBSで録画したり配信したい
最近vtuber関連の技術開発が盛んですが、Unityの映像をOBSで受信する方法として、UnityCamを使う記事がよく出てきます。
UnityCamは、UnityのCameraでレンダリングした映像を仮想Webカメラとして他のアプリで使えるようにしてくれるプラグインです。
しかし、UnityCamでは出力解像度が最大1280x720までなので、フルHD(1920x1080)の動画を作成したい時に困ります。
調べた結果、似たようなものでUnity Captueというプラグインを使うとフルHDかつ60FPSで出力できる事がわかりました。
Unity Captueのインストール&使用方法
- 前述のUnityCaptureのリポジトリから、ZIPをダウンロードするか、リポジトリをクローンします。
- ダウンロードしたリポジトリの中のInstallフォルダの中の、Install.batを実行します。
成功すると疑似Webカメラがインストールされます。 - ダウンロードしたリポジトリの中の、UnityCaptureSample/Assets/以下のUnityCaptureフォルダを、組み込みたいUnityプロジェクト内にコピーします。
- UnityのCameraオブジェクトに、UnityCaptureコンポーネントを追加します。
- OBS側で、「映像キャプチャデバイス」を追加し、デバイスから「Unity Video Capture」を選択します。
- Unity側で実行して映像がOBSに表示されたら成功です。
キャプチャしてみた映像
Unity(Unity Captue) to OBS Captue Test 1920x1080@60FPS
上の動画はフルHD@60FPSでキャプチャした映像です。
フルHD@60FPSだと、OBS側にフォーカスを合わせないと負荷でガクガクになってまともにキャプチャできませんでした。
使ってみた所感としては、フルHD@30FPSなら大丈夫そうです(当方の環境、i-7 2.6GHz、メモリ16GB、GTX1060)
UnityでRICOH THETA Vの4Kカメラを使う
RICOH THETA Vは2017年9月の発売当初、ドライバが未成熟でUnityで認識できず使うことが出来なかった。
それから約半年、いつの間にかUnityで使えるようにドライバがアップデートされていたので、試してみた。
情報元は下記のサイト。
動作確認
WebCamTexture.devicesの中から"RICOH TEHTA V 4K"か"RICOH TEHTA V FullHD"を選択して、WebCamTextureを生成している。
リストアップする時に、ただの"RICOH THETA V"というデバイスも現れるが、こちらを指定しても何も映らない。
下記は自作のサンプルプログラムの動画。
途中でカクつくのはキャプチャの負荷。
実際は遅延はあるがカクつくことはない。
絵がガタガタしてるのは、おそらくUnity標準のSphereにWebCamTextureを貼り付けているため、ポリゴンの歪み的なものだと思われるけどそのうち検証する。
RICOH THETA V 4K Live For Unity Test
画質の確認
FullHDと4Kの差は歴然。ただ、どちらも画面が割と白飛びしてしまっていて残念。
サンプルプロジェクト
今回の動作検証のために作ったプロジェクト。
THETA Vが必須!
Windows10環境でRe:VIEWの執筆環境を構築する方法・改
以前、Windows10環境でRe:VIEWの執筆環境を構築する方法 という記事を書きましたが、Bash on Windowsを使っており、いささか面倒くさい方法でした。
しかも、ファイルシステムがWindowsとUbuntuで別物になっており、互いのファイルのやりとりが不便でした。
今回、直接RubyをWindowsにインストールする方法でRe:VIEWの執筆環境を構築できたのでメモとして残しておきます。
Rubyのインストール
RubyInstaller2を使います。
少し前までRubyInstallerとRubyInstaller2は別々に存在していたんですが、RubyInstallerの更新が停滞して、代わりにRubyInstaller2が正式なRunyInstallerに昇格したそうです。
ややこしいですね。
とりあえず最新版をDLしてインストールします。
Rubyのインストール後、MYSY2のインストール設定画面(DOS窓)が開いて、1~3までの選択肢がでるので、1~3まで順番に実行していきます。
RubyのインストールとMSYS2の設定については、下記のサイトに詳しく書いてあります。
Re:VIEWのインストール
Rubyをインストールすると、スタートメニューにStart command prompt with Rubyというアイコンが追加されるので、それを開きます。
そのコマンドプロンプト上で、
> gem install review
を実行するとRe:VIEWがインストールされます。
Texのインストール
下記のサイトからWindows用のTex Live 2017のZIPをDLします。
TeX/Install - 松浦高志のWikiページ
ZIPを解凍したフォルダの中のinstall-tl-windows.batを実行するとインストールされます。
インストールには結構な時間がかかります、気長に待ちましょう。
※ Windows環境では、TeXインストーラ 3 が有名ですが、2017年10月8日現在、Windows 10のCreatorsUpdate後の環境ではインストーラが起動せず、インストールできませんでした。
まとめ
前回のBoW環境とは違い、Windows環境で動作するRe:VIEWの執筆環境が構築できたおかげで、atomエディタを使えたり、ファイルのやり取りがGUIでできたりするので、執筆が捗りそうです。
告知
2017年10月22日(日)の技術書典3とは別に、2017年11月12日(日)のデジゲー博でも技術同人誌を出します。
あのタノシマスのアカとブルーのエンジニア「藤岡 裕吾」氏が執筆予定の、アカとブルーで実際に使ったUnityに関する技術の同人誌に、おまけで自分もちょっとした技術記事を書かせて頂けることになりました。
よろしくお願いします!
Windows10環境でRe:VIEWの執筆環境を構築する方法
(2017/10/08)新たにBash on Windowsを使わない方法についての記事を書きました。
kaiware007.hatenablog.jp
10月22日に技術書典3が開催されます。
自分、今回初めて出展します(というか同人誌即売会サークル参加自体初)
サークルのサイトはこちら
主にUnityを使用したグラフィックスプログラミング関連の本になる予定です。
Unityはゲームエンジン故に、Unity関連の技術書を見てもゲームの作り方的な所を解説している物がほとんどで、グラフィックス周りの解説をしている本は殆ど見たことがありません。
そこで、グラフィックス周りを重点的に書いたUnity本があっても良いのではないか?という疑問から今回書いてみることになりました。
さて、技術同人誌を書くにあたり執筆環境を用意する必要があります。
最近は、Re:VIEWというPDFやEPUB等色々な形式で書き出せる便利なツールがあるので、これを使うことになりました。
しかし、このRe:VIEW、Mac環境では簡単に構築できるらしいのですが、Windows環境の場合、以前はCygwinを入れたり、非常に面倒くさかったらしいです。
それでも、今回、ComputeShaderやHLSLを使ったグラフィックスプログラミングの解説をするため、Windows環境のほうでなんとかRe:VIEWの執筆環境を構築してみました。
なお、この構築方法は、Windows 10のCreators Update適応後の環境について説明しています。
アカとブルー配信開始!
8月10日に、株式会社タノシマスからiOS/Androidのシューティングゲーム「アカとブルー」が配信されました。
tanoshimasu.com
パッと見弾幕で難しそうに見えますが、
- 割りと頻繁に撃てるBOMB(弾消し貫通弾)で弾幕を切り裂いて意外となんとかなる
- 画面を埋め尽くすほどアイテムがジャラジャラ出てそれだけで爽快
- 終始フルボイスで交わされる熱い掛け合い(それでいてプレイの邪魔にならない)
- 設定でオートボム有り
- コンティニューは無いけどステージごとに選択して始められる
- 主人公(50歳)の声はデレマスで有名な武内駿輔さん(19歳)
と、シューティングはちょっと苦手な人でも楽しめる感じになってます。
色んな意味で男の血と汗と涙と魂の結晶みたいなゲームになってますので、興味が出た方は是非!
続きを読むスティックPCを省スペースな展示用動画再生機にする方法
11月13日のデジゲー博2016で、知人の会社の出展のお手伝いで動画再生環境の設営をした。
お手伝いした「株式会社タノシマス」のスマホ用シューティングゲーム「アカとブルー」
tanoshimasu.com
とそのPV
https://youtu.be/o83B-dm5JA8youtu.be
当日は割とひっきりなしに体験版をプレイしてる人がいたようで、盛り上がった模様。
現地では、上のPV動画の再生用にスティックPCを使った。 その際、設営がなるべく楽になるように色々工夫をしたので、備忘録的な意味を込めてまとめることにする。
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